ザ・マザー(映画レビュー)

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採点:40点

良かったところ

  • つかみが最高。ぐっと引き込むし主人公のキャラクターが明確に伝わえる。つかみはすごく大事。
  • 女版「コマンドー」という感じ。自分の娘を守るという強い動機があると、主人公の行動に説得力が出る。なにか守るものがあるという強い動機はどんな作品でも重要。ターミネーターもそうだ。
  • 明確な主題、キャラクター、世界観の重要性。
  • 町中を突っ切るような無茶苦茶な追走劇は鉄板。
  • 和やかなシーンからいきなりのアクシデント。予想を裏切る展開、意表を突く展開。

良くなかったところ

  • 主人公の過去と人間関係の背景を語るシーンがあるが、すごく重要なはずだが、曖昧な感じでよくわからないので、その後に出てくる悪役たちもとりあえず悪役なんだなぐらいにしかわからない。
  • 人間関係の描写がいいかんげんなので、全体にB級作品のようなお粗末な雰囲気を醸し出している。
  • 主人公の娘を助け出すのが早すぎる?と思ったが、生みの親であることを隠して助け出すというところ、それからがこの映画のオリジナリティなので必然性がある。だが娘との交流は中だるみ感がある。少なくとも生みの親と感づくまではもっとあと(ラストシーンぐらい)にすべきだ。なにもかもオープンになったあとでは緊張感を保てる要素がなくなってしまう。
  • 窓際に立つなと言っておいて大事件のあとのレストランで大きな窓際を確保。こうしたディティールでミスをすると作品全体に説得力がなくなる。
  • 段階的なクライマックスという点では弱い。
  • ラスボスとの戦いが突っ込みどころが多すぎてB級レベルになっている。
  • 小ボス、中ボス、大ボス、といった感じの展開だが、悪役の悪役たる理由が全く見えてこない。