採点:10点
良かったところ
- 冒頭、平穏な家族の光景、日常の穏やかな雰囲気、それを打ち破るトラックの暴走、対比によってパニックの始まりをより強く印象付ける。例によって「つかみ」が大切。
- 群れをなすゾンビが山のようになってイスラエルの壁を乗り越えるシーン。
- ゾンビ病棟での鬼ごっこシーン。しかしどこか滑稽だ。
良くなかったところ
- よそ見運転で事故にあう主人公がまぬけ、無傷なのもおかしい。子供を気遣うのはわかるが、パニックシーンでのんびりしすぎているので、イライラする。
- 主人公の家族だけがスムーズに車で逃げられるのはおかしい。
- パンデミックのパニックシーンに入っていくタイミングが早すぎる。
- 一般的な核家族を中心に描くのではなく(ありきたりすぎるので)、主人公周辺の人間関係の構図にもっと何か手を加えてほしかった、あるいは色んなキャラクターの集まりを焦点にして描いたほうが良かった気もする。
- キミの力が必要だと行われて、ヘリで助けられて、そのあと力になれないってなんなんだ? これも主人公をまぬけに見せてしまう。それと元国連調査員といわれてもピンとこない。
- まさかZがゾンビの頭文字とは。たんなるゾンビ映画になっていないか?
- 重要人物と思われた博士が足が滑って(自分のもっていた中の暴発で)死んだってなんだ? 話の流れで殺さなければならないにしても他に適当な展開があるだろう。全体にまぬけな脚本だ。
- 静かに行動すべきときに携帯電話の電源を切っていない主人公、どこまでまぬけな主人公なんだ。これはトラブルメーカーのようなキャラクターにこそさせるべきで主人公にさせてはだめだろう。脚本が悪すぎる。
- 脚本だダメだと有名俳優を使って撮影に金をつぎこんでも意味がない。根っこが腐った樹木のようなものだ。加えて主人公がまぬけで魅力がなくて、動機が家族を守るだけでは。
- 飛行機の感染者が出たときの対策がスーツケースを積み上げて通路を塞ぐって、それじゃ対応できないのはわかりきっているだろうに、こうした点もまぬけだ。
- 感染前の乗客がいるかも知れないのに飛行機で手榴弾を投げて自分たちだけ助かろうとする主人公。そして墜落。
- 車のフロントガラスをぶち破るゾンビがWHOの研究所ではおとなしすぎるだろ。
- 研究所でも足元の缶につまづいて音を立てる主人公。どこまでまぬけなんだ。もっと注意しろ。
- ラストシーン。扉の前で中を伺いながら大人しく待つゾンビ。これまでのドアをぶち破ってきた勢いはどこにいったのだ?
雑感
- 2013年。
- ブラッド・ピットでなんとか見れている映画。じゃなければB級。