採点:100点
良かったところ
- 飛行機を怖がるベテラン刑事。おっさん刑事と大きなぬいぐるみ。冒頭の簡潔なイントロダクション。
- 脇役がいい味を出している。
- リムジン運転手アーガイル。巡査部長パウエル。緊張と緩和の塩梅(笑いどころの挟み方)もこのダイ・ハードの魅力だろう。
- そして主人公の足を引っ張る嫌な奴らが出てくるが(エリス、LA警察副本部長ロビンソン、FBI、テレビプロデューサー)小気味よく打ちのめすシーンがあるので非常にスカッとした気持になる。いかにも嫌な奴らだが、主人公の存在を際立たせ引き立たせるためには、こうした味方側の嫌なやつが必要になる。
- ランニングシャツに素足。犯罪者組織に一人で立ち向かう。その構図を明快にする姿といえる。
- 高慢でうぬぼれの強いボスに対して一泡吹かせるたびにスカッとした気持ちになる。このスカッとした気持ちにさせることが大切だ。
- 孤軍奮闘している主人公を応援したくなる、したくさせる状況や描写を入れる。裸足。通報に対しての冷遇。
- 高所のヒリヒリするような手に汗握る展開。ビルのシチュエーションを最大限活かした展開。
- 黒人警官に危機を知らせるための方法が最高。
- 黒人警官パウエル、孤軍奮闘する中に一人の味方ができる。
- 敵には同情を感じさせないほどの卑劣さと冷酷さが必要だ。見るものが歯ぎしりするような卑劣さと冷酷さが必要。
- ボスと主人公が実際に出会うシーン。実際に顔を知らない状況での出会い。ハラハラドキドキ。
- 屋上からの脱出シーン。大爆破シーン。駆け上がるように突入するラストシーン。見るものを飽きさせない、息をもつかせぬ、めくるめく展開。
- ボスを倒した後も、最後の最後まで面白い。無駄なシーンがない。
良くなかったところ
- なし。
雑感
- 樋浦勉と内海賢二の吹き替えが最高。
- どのハリウッドの映画もそうだが、役者や役柄やその関係性において人種的な配慮が十分になされている。このダイ・ハードもまた然り。
- ストックホルム症候群とヘルシンキ症候群