採点・総評:90点
- 少年たちと一人の少女、ひと夏の思い出。
- 友情がテーマってやっぱり良い。
良かったところ
- かなり強めに漂うスタンド・バイ・ミー感。そしてそこはかとなく漂うグーニーズ感、クリープ・ショー感。
- 個性的な登場人物たち。吃音で心優しい主人公、そしてその仲間たち、近眼のお調子者(こいつが特に良い)、喘息持ちで潔癖症、肥満で臆病者のロマンチスト、などなど、それぞれに引き立て合って、見ていてワクワクする。
- 胸糞悪くなるような悪童たち、精神的に問題を抱えた大人たち、いかにもスティーブン・キングらしい登場人物だ。こうしたやつらが出てくることでストーリーにもメリハリが出て面白くなる。
- ただのホラーではなく、人物描写が丁で、人間関係の構図の描写に深みがある。笑えるシーンも多い。
- 27年おきの事件、下水でつながる事件現場、点が線になり、事件の核心に迫っていく。
- 女の子の怖がり方がすごく上手い。
- 少年たちの友情、廃墟と洞窟の決戦、女の子を助ける、鉄板。
良くなかったところ
- 排水口のピエロやゾンビ風の化け物たちが、見た目に怖くない。
- 原作に忠実なのだろうが、やや登場人物が多すぎて、しっかり描ききれていない。
- ビバリーを助けたのが主人公ではないってのがなんだか腑に落ちない。
雑感
- スティーブン・キング原作。
- 少年時代の思い出を作品世界に昇華する、という手法は使える。
- 1989年、New Kids On The Block 、ストリートファイター。
- モジリアーニの女性は確かに怖い。化け物のモチーフにぴったりだ。
- 子供が見たら確実に寝れないやつ。
- おそらく太った子供のモデルはスティーブン・キング。