イット(映画レビュー)

採点・総評:90点

  • 少年たちと一人の少女、ひと夏の思い出。
  • 友情がテーマってやっぱり良い。

良かったところ

  • かなり強めに漂うスタンド・バイ・ミー感。そしてそこはかとなく漂うグーニーズ感、クリープ・ショー感。
  • 個性的な登場人物たち。吃音で心優しい主人公、そしてその仲間たち、近眼のお調子者(こいつが特に良い)、喘息持ちで潔癖症、肥満で臆病者のロマンチスト、などなど、それぞれに引き立て合って、見ていてワクワクする。
  • 胸糞悪くなるような悪童たち、精神的に問題を抱えた大人たち、いかにもスティーブン・キングらしい登場人物だ。こうしたやつらが出てくることでストーリーにもメリハリが出て面白くなる。
  • ただのホラーではなく、人物描写が丁で、人間関係の構図の描写に深みがある。笑えるシーンも多い。
  • 27年おきの事件、下水でつながる事件現場、点が線になり、事件の核心に迫っていく。
  • 女の子の怖がり方がすごく上手い。
  • 少年たちの友情、廃墟と洞窟の決戦、女の子を助ける、鉄板。

良くなかったところ

  • 排水口のピエロやゾンビ風の化け物たちが、見た目に怖くない。
  • 原作に忠実なのだろうが、やや登場人物が多すぎて、しっかり描ききれていない。
  • ビバリーを助けたのが主人公ではないってのがなんだか腑に落ちない。

雑感