採点:65点
良かったところ(なぜ良かったか)
- アイデアに独創性がある。たしかに1日は一生の縮図とも言える。早老症というのも実際にある。そのあたりからヒントを得たのだろう。浦島伝説にも通じるところがある。
- 時間の流れが早くなるビーチ。独創性のあるアイデア1つで引っ張っていく強さがある。
- 着地点が見えないので、結末がどうなるか、それだけで惹きつけられる。
- 「家族を守る」これはアメリカ映画ではとくに重要なテーマとされている。主人公の動機づけ(なんのために)という点はやはり大切。
- 子供の頃の友達の暗号文から逃げ出すヒントが掴めるのはワクワク感あり。
- 製薬企業の実験だったというのは、無理があるにせよ、まあまあの着地点。
良くなかったところ
- 冒頭「早くおとなになった歌声が聞きたい」は取ってつけたような伏線。伏線はさりげないほうがいい。
- うさんくさい人物が実際うさんくさい。支配人は出てきた瞬間にうさんくさかった。悪党が出てきた瞬間に見透かされていてはどうしようもない。キャラクターの第一印象は見透かされないように注意すべきだ。
- 子供の「名前とお仕事教えて」というセリフも少し取ってつけたような感じがある。そのあたりは自然な流れでできなかったか
- 子供の年齢が上がっても外見はそれほど変わっているように見えなかった点。主題として重要なので、ここはぐっと強く違和感を与えるべき。
- 子供が子供を作るスピードの早さ、認知症が進む早さ、時間の流れが違うなら、細胞の成長を促進させるなら髪もヒゲも伸びるはずで、ところが短髪の女性は短髪のまま腫瘍だけがでかくなった、どうもアイデアが独創的な分それを活かしきれず不自然に思える点が多い。
雑感
- 悲劇的なようで、ただ人生をコマ送りで見ているだけという点に気付くと、人生の本質に気付かされるようでもある
- 子どもの役者のみ年齢とともに変わるが、後半は多少の違和感あり