「自分の薬をつくる」坂口恭平

自分の薬をつくる

自分の薬をつくる

 
  1. 薬とは日課である
  2. アウトプットは排泄するがごとく出すがまま
  3. したくないことはしない、逆説的発想で見直してみる

 

以上の3つがこの本から得たこと。
それで今、ちょうど2を実践しているのだ。

 

冒頭のオリエンテーションと最後のまとめのみ通読して、それ以外は拾い読みするような形で読んだうえでのことなので、本当はもう少し発見があるかもしれないが、上記の3点だけでも十分な気がする。

 

もう少しまとめると、

 

  • 自分にあった日課をつくることが「自分の薬をつくる」こと
  • その際、判断基準として「したくないことはしない」方向で「アウトプットはささっと思いついたまま適当にやってみよう」ということ

 

たしかに「日課」として、自分のあったタイムスケジュールで生活するというのは、余計なストレスを軽減させて、ほどよく充実した気持ちにさせてくれる効能があることを、事実実感しているので、コンセプトには大いに納得できた。

 

そして、個人的なアウトプットが思うようにいかず、まったく計画や構想段階で、手つかずの状態がずっと年単位であって、膠着状態だったので、それを「アウトプットはとにかく排泄するがごとく出すがまま気楽に」というところも参考になった(頭でわかっていたが、改めて納得できた格好)。

 

また、日課以外の、会社仕事や人間関係でとにかくストレスを感じているので「したくないことはしない」という、心屋仁之助的な部分にも引っかかった。

 

日課とアウトプットは実践あるのみ」そして「したくないことはしない」はどうか?

 

これについては、じゃあ会社を辞める、嫌な場所や他者を徹底的に遠ざける、では別の袋小路に入ってしまうだけだと思う。

現実的な落とし所としては「会社内で一人でいること、直接的な人間関係の割合を可能な限り少なくする」といったところで、ここについては、やはり明確な答えを見出すことは難しいと感じてしまう。